【医学部の大学生活】現役生が明かす恋愛・バイト・勉強【9つの真実】

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こんにちは医学生のとーかです。
突然ですが医学部医学科ってどんなとこだと思ってますか?
なじみのない人には想像もつかないかもしれませんね。

現役医学生の僕が知られざる医学部の世界を教えちゃいます。

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医学部の9つの真実

 

大学は6年間

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ふつうの大学生は4年間大学に通います。
4年間で必要な単位数をとって就職するというのが、大学生の一般的な流れですよね。

でも医学生は6年間も大学に通います!

大学院に行ってるわけではありません。卒業するまでに6年かかるんです。
1.5倍の大学生活、みんなが就活を始めるころにやっと大学生活の折り返しです。

6年間も大学に通うのはそれだけ勉強しなければいけないことが多いからです。
決して遊びほうけてるわけではありません。

ちなみに6年制の学科は医学部医学科のほかに、歯学部歯学科、獣医学部、薬学部の一部(薬剤師育成)があります。いずれも医療系で学ぶことが多い分野です。

国立と私立で全く違う

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医学部にも国立と私立の大学があります。

この2つは同じ医学部としてまとめることができないほど違う世界です。特に金銭面で。

国立大学の医学部は普通の大学生とさほど変わりません。
学費は他学科と同じで年55万円ほど。6年間なのでトータルで350万円ほどですみます。

しかし私立になると一変!安いところでも6年間で2000万円、高いところでは5000万近くかかってしまいます。
それだけの学費を払える家庭は限られています。多いのはやはり医者の子供です。彼らは実家の病院を継ぐ使命があるので、学費が高い私立でも通って医者になれるのです。

また私立の大学は国家試験合格率を重視しているので、大学のカリキュラムが厳しくひとりひとりを管理する傾向にあります。偏差値が高い私立はわりと放任のようですが、低い私立はかなり厳しく留年率なども高いです。国立大学のほうがゆるいキャンパスライフをおくれるかも?

浪人・再受験が多い

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医学科は大学受験における最難関です。
偏差値は平均70オーバー、最低でも65はあります。東大並の難易度です。

一説によると医学科に入るには同世代の上位1%に入らないといけないと言われています。

それだけの難関ですから現役では合格できず、浪人して入学する人が多いのが事実です。一浪のみならず二浪、三浪以上の人も珍しくありません。

現役生が多いと言われる国公立でも浪人率は約60%、半分以上は浪人を経験しています。私立になるともっと浪人生が増えます。私立は圧倒的に学費が高いので現役で狙う人が少ないからです。

さらに、一旦大学に入学したり、働いたりしていてもそれらを辞めて医学科に入学しなおす人が増えてきています。これを再受験というのですが、医学科は再受験者数が多いのも特徴です。医学の道に進むという強い志を持った人が自分の環境を捨てて飛び込んできます。東大卒や一流企業で働いていた人が多い(それくらいじゃないと再受験は通らない)のでみなすごくマジメで意識が高いです。

浪人・再受験組の割合が高いことで、医学部の平均年齢はほかに比べると圧倒的に高くなっています



 キャンパスが違う

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医学部医学科のキャンパスは同じ大学でも他の学部とは違う場所にあることが多いです。講義をおこなう教授が大学病院で働いている「医師」なので、キャンパスも大学病院の近くやそのものだったりします。5年生になると実習で付属病院に配属になるのでそこに近い場所でないといけないという理由もあります。

1年生の間は一般教養という様々な分野(物理・英語・経済など)を学ぶため、同じキャンパスで過ごすことができますが、専門科目が始まる2年生からはほとんど病院キャンパスに行くことになります。病院の立地はいいことが多い(市内など)ので、遊びや飲みに困ることは少ないでしょう。さらに専用の図書館や施設が使えるのはとてもいい点です。

コミュニティが狭い

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上で述べたように医学生はキャンパスが孤立しています。そのため同じ大学の人とも授業などで交流する機会は少ないです。僕は2年生以降全学キャンパスに行ったことはありません。

場所が離れているのに加え、6年制で学業も忙しく休みなども合わないため、全学サークルなどにも参加しにくいです。代わりに医学部生のみで構成される”部活”に入ることが多いのですが、これがかなり特殊な世界。医学”科”だけ(同じ医学部でも看護学科などはダメ)が参加できる「東医体」「西医体」という大会があるため参加しているのは実質医学科生だけのことが多いのです。
そうすると普段から授業や実習で顔を合わせる人たちとしか絡む機会はありません。しかし、部活に入ってタテのつながりを作っておかないと、過去問や実習の情報が掴めずにマジメな学生でも留年してしまうこともざらにあります。そのため医学生の部活参加率はほぼ9割。しかもなぜかかなりの人が体育会系です。

大学・サークルでのつながりがないとなると残りはバイトです。教育系のバイトにつく人が多いですが、居酒屋などで働いている人もいます。コミュニティを広げたい人はバイトがおすすめです。

医学部生はアルバイトするべき?給料や忙しさの実態からおすすめのバイトを紹介!バイトのメリット

勉強・実習が大変

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これについてはなんとなく想像がつくかと思いますが、実際にどのように大変なのか説明したいと思います。

医学生も1年目はほかの大学生と同じ一般教養の単位をとります。1年目はいわゆる大学生のようなキャンパスライフを過ごすことができます。

2年目からは専門科目、医学の勉強が始まります。ここからが大変!どの科目も教科書は分厚く授業は分かりにくくテスト範囲は膨大なんです。さらにどの科目も落とすことができません。どれか落とすと即留年です。

3~4年生になると基礎から臨床よりの勉強になってきます。こうなると消化器科・耳鼻科などの臨床科ごとにほぼ毎週テスト。さらに4年末にはCBT・OSCEという二大試験があり、1~4年までで習った全分野が試験範囲となります。

5年生になるといよいよポリクリが始まります。ポリクリとは実際に病院でおこなう実習のことで見学がメインですが、レポートなどの課題が課せられます。実習についていくだけでもかなりの勉強量が求められるハードな実習です。

6年生、国家試験の足音が聞こえてきますね。医師国家試験に受からないと医学部を卒業しても医師になることはできません。最後の学生生活、死にもの狂いで勉強します。

そんなわけで医学生は試験前は死にかけながら勉強しています。実習中も同様です。
もし、医学生の恋人ができても試験前や実習中は気を遣ってやってください(笑)

【医学部の勉強】 CBT・OSCE・ポリクリ・医師国家試験とは【6年間の流れ】

テストがないときは意外と‥

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ここまで読まれた方は医学生ってとても忙しそうと思っているかもしれませんね。

でもここだけの話。医学生も意外と暇な時間はあります
たしかにテスト前なんかは忙しいです。受験生なみの生活をしています。

しかしテストじゃないときは授業だけ、課題があっても遊びやアルバイトをする時間くらいはあります。実際に医学生のほとんどがバイトしてます。さらに前述したようにみんな部活に入って活動しています。決して勉強しかしてないわけではないのです。

医学部の部活・サークル事情 入らないといけない?勉強との両立は?

個性豊かな人が多い

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そうなんです。やっぱり医学部には変わったひとが多いです。

これを書いてる僕も世間から見ると変わっていると思います。。
みんな頭はいいんですがどこかずれています。人の話を聞かなかったり、極度のコミュ障だったり、変な趣味を持ってたり‥
私立の中高一貫出身の人が多いのも原因のひとつかもしれません。
逆にみんな仲良くなっていくと意外な一面が見れたりして面白いんですけど。

医学生ってモテるの?

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医学生はモテるのか?という問いには「人による」とお答えしておきます。

男子学生の彼女がいる割合はおおよそ体感では3~4割くらい
女子学生の彼氏がいる割合はおおよそ5割くらい

まあ相手がいる人は多いのではないでしょうか。ただその相手はほとんど同じ医学部の人です。コミュニティが狭いので同じクラス内か部活の先輩後輩になってしまうんですね。医学部の男女比はおおよそ7:3くらい。少ない女子のほうがモテるので上の割合になるんです。

もちろん合コンなどに参加して遊びまくっている人もいますよ。ほんとに人ぞれぞれです。


まとめ

いかがだったでしょうか?

医学部が世間のことをよくわかってないのと同様に、世間も医学部のことを知らないという意見が多かったので自分なりにまとめてました。少しは医学部の生活が伝わったら幸いです。

この記事ではわかりやすい表現を心がけたため、地域差や大学差については言及していない箇所が多々あります。また、個別の項目についてもっとくわしい記事も別途書いて補足していく予定です。

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とーか@イカした医学生 (@toka_spl) | Twitter

最後までありがとうございました!

 

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